ミドルスクール調整録5
2020年7月29日~前回のあらすじ~
ミドルスクール最新鋭(カードプール最終更新2003年)のデッキとして黒単コントロールを開発(発掘)した辻くん。
最近黒単で出た大会の成績が思っていたより良くて調子に乗っていたが、ゲームを反芻してみた結果
「アグロデッキに《からみつく鉄線/Tangle Wire》を食らって処刑」
「《たい肥/Compost》を3枚貼られる」
「ポロッと出た《適者生存/Survival of the Fittest》に負ける」
などなど、デッキの構造的に改善が難しいマッチが多いことに気付いた。最近ずっと使っていて少しメタられている可能性もある。
ここは何か革新的なデッキの発想が必要だ。
ミドルスクールはカードプールの限界があるとはいえ、その限界を試した人はまだいないと思う。
そんなわけで限界を目指して今日も街へ繰り出すのであった。
-----
僕は心から男子なので、戦うなら両手に武器を持っていた方が強いと思っている。
昔話になるが、かつて《欠片の双子/Splinter Twin》が使えた頃のモダンには、《欠片の双子/Splinter Twin》デッキ※1の分類の上で純正の青赤タイプの他に「タルモツイン」というタイプがあった。
このデッキはコンボデッキでありながら直球のクロックとして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》※2が採用されていて、純正の青赤でたまにある「コンボ決めそうな圧をかけつつ《やっかい児/Pestermite》で殴って《稲妻/Lightning Bolt》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で削って勝つ」を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で更に分かりやすくした形だ。
※1:《欠片の双子/Splinter Twin》を《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》や《やっかい児/Pestermite》などの場に出た時何かをアンタップするクリーチャーに付けると速攻持ちのコピートークンが無限に作れる。かつてはスタンダードでも使えたコンボでありつつ、ローテーション落ち後にモダンでも活躍。行き過ぎたせいか現在のモダンでは《欠片の双子/Splinter Twin》は禁止されている。《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》で代用することで少し重いものの同様のシステムの再現は可能。
※2:今のモダンプレイヤー的には少し違和感があるかもしれないが、《致命的な一押し/Fatal Push》が無かったので《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はそこそこ死ににくいクリーチャーだった。
瞬殺コンボと中期的アグロの両立。
一貫性という点においては相反するものの、それが大成した時のリターンは非常に大きなものになるだろう。
それぞれのプランのリターンの大小(即死コンボなのかゆっくり勝つコンボなのか、あるいはビートダウンなのか)によっては当然相手のサイドボード後の対応も変わってくるし、何より15枚の制約の中では限界がある。
特にこのフォーマット―――ミドルスクールにおいてはサイドボードをしっかり取らないと相性差が改善されにくいマッチが多く、またメタが非常に見えにくい一面も相まってサイドボードの作り方に苦心したプレイヤーも多いのではないだろうか。
そういった部分においては一定の奇襲効果も見込めるだろう。
現在ある・ありそうなデッキで理屈上近いなと感じたのは《変異種/Morphling》入りのTrix※3。
ただ個人的な見解としては、ミドルスクールのデッキにありがちなサイド後が弱いという弱点を克服しにくい・《変異種/Morphling》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の位置に収めるには重いという2点が怪しい。
このデッキについては他のコンボデッキと明らかに違う点として「充分な手札(《意志の力/Force of Will》など)を抱えた状態でコンボをスタートすることも比較的容易」なため、2プランというのも少しやりすぎ感がある。
※3:《Illusions of Grandeur》を相手に《寄付/Donate》することによって累加アップキープが払えなくなった相手に20点失わせて勝つコンボ。種類としては《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》の恩恵を最大限受けられる青単・《ネクロポーテンス/Necropotence》で払ったライフを《Illusions of Grandeur》で補充できる青黒など様々だが、《変異種/Morphling》が入っているタイプは青単もしくは青赤(《紅蓮破/Pyroblast》などのため)。青黒については《暗黒の儀式/Dark Ritual》等が禁止されているため現役時代のそれよりも一気加速が難しくなっている。
なんとか「すごく軽いコンボ」「すごく軽いクロック」を両立できないだろうか。
前者は満たせそうではあるものの、ミドルスクールは瞬殺コンボは数多くあれどクロックをそこに組み込めるデッキは限られているような。
そう思い自分の過去に作ったデッキを見返していた時、ふとあることに気付く。
「クロック部分がコンボに一枚噛んでたら最強なんじゃね?」
要するに、極端な話《やっかい児/Pestermite》ポジションのクリーチャーが殴っていればベストなのだ。
といっても《やっかい児/Pestermite》ですら2/1なので、欲を言えば《タルモゴイフ/Tarmogoyf》サイズのパワー3~4くらいは欲しい。
といっても、当然この業界の2マナパワー3(以上)はろくな奴が居ない。《アルビノ・トロール/Albino Troll》とかいかにも「俺《タルモゴイフ/Tarmogoyf》です」みたいな顔をしている気がするが当然赤の他人である。
もしくはパワー3とは行かないまでも複数用意する術があれば《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の代替品になる。《未練ある魂/Lingering Souls》のようなものがあれば。
またコンボデッキの弱点として、揃える場所が手札になりがちなため黒いデッキに対して一定の脆さがある。
手札で2枚コンボを揃えようとすると黒いデッキに手札破壊の驚異に晒されるためだ。《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》が使えるこの環境なら尚更のこと、《強迫/Duress》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》は標準装備されているだろう。
コンボ成立マナが揃う直前の《強迫/Duress》は最も厳しい選択肢だ。
そこまで考えて、とあるカードの存在に思考が届いた。
パワーこそ《タルモゴイフ/Tarmogoyf》ではないが、威力は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》並で。
完全なコンボの助長でもないが、成立のサポートになる。
また前述の手札破壊への耐性への回答は二つ。
一つは手札破壊を超えるサーチやドローを搭載すること。
そして二つ目、コンボを揃える場所を変えればいいのだ。
故に。
コンボは墓地で揃えることにした。
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4《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
2《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
2《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》
4《納墓/Entomb》
4《動く死体/Animate Dead》
1《Dance of the Dead》
1《ネクロマンシー/Necromancy》
1《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》
1《共生のワーム/Symbiotic Wurm》
4《生き埋め/Buried Alive》
4《強迫/Duress》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4《ゾンビの横行/Zombie Infestation》
2《棺の追放/Coffin Purge》
22《沼/Swamp》
4《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》
4《無のロッド/Null Rod》
2《汚染/Contamination》
4《燻し/Smother》
1《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1《火薬樽/Powder Keg》
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タルモツイン(大嘘)
というわけで黒単(こいついつも黒単使ってるな)のデッキである。
なんか色々書いたけど2マナクロックならなんでも《タルモゴイフ/Tarmogoyf》になるんじゃねと思って作った。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を何だと思っているのか
このデッキはワールドゴージャーコンボと《ゾンビの横行/Zombie Infestation》の2軸で攻めるハイブリッドデッキである。
一応ワールドゴージャーの勝ち方の説明。
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》と《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》が墓地にある時に《動く死体/Animate Dead》or《Dance of the Dead》で《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る
→誘発で自分のパーマネントが追放されるので《動く死体/Animate Dead》が追放される
→《動く死体/Animate Dead》がなくなったので《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が死ぬ
→場を離れた時の効果が誘発し《動く死体/Animate Dead》&土地などが場に戻る
→再び《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る
→誘発でパーマネントが追放されるが、その前に土地からマナを出しておく
→以下繰り返すと無限マナ
→最終的に戻ってきた《動く死体/Animate Dead》で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を釣って無限に起動
→相手のライブラリー消滅。相手のドローステップでWIN
このコンボの利点は成立条件が比較的軽め(《生き埋め/Buried Alive》+《動く死体/Animate Dead》の2枚コンボ)であること、これらの構成が単色でも可能なことである。
そういう意味ではTrixの構成に近いが、Trixの場合はこのコンボをドローで揃え、カウンターで成立をバックアップしていく。対してこのデッキではバックアップの要素は手札破壊のみではあるものの、サブプランの存在により別軸のプレッシャーをかけながらコンボ成立を待つことが可能だ。
今回はそのサブプランとして《ゾンビの横行/Zombie Infestation》システムを用意した。
これは《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》と組み合わせることによりトークンを出し続けることができる中期戦向けのプランだ。
また手札に来てしまった《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を処分することができるので、もちろんコンボが揃えばいつでも「行く」ことができる。
エンチャントなので除去されにくいため、クロックとして比較的安定しやすいのも特徴だ。
サイドボードには全ての《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》を黙らせるべく《無のロッド/Null Rod》を用意した。
サイドボード後もコンボプランを残した状態で戦い、基本的には全抜きしない。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》が入っている相手には普通に釣る用の2種のクリーチャーは効果が薄いためサイドアウトするのがベター。また《棺の追放/Coffin Purge》(※後述)はいつでも抜いて良い。
注意すべき点。
といってもナイトメアあるある現象だが《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が場に出た時の能力が誘発した時に《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》か《動く死体/Animate Dead》が除去されると、場に出た時の能力を解決する前に場を離れた時の能力を解決してしまう。
要するに何もかもを失ってそのうち敗北するので気をつけよう。
除去を持っていると思ったり、手札破壊などで見ている場合は《ゾンビの横行/Zombie Infestation》でゆっくり勝つのが安全だ。
ちなみに《ネクロマンシー/Necromancy》が入っているのは《Dance of the Dead》が買えなかったからである。どこにも在庫なかったんです…。
《Dance of the Dead》はパワーが上がるのはもちろんのこと、地味な作用として《からみつく鉄線/Tangle Wire》を喰らった時に誘発解決前にマナを浮かせてから全てをタップ、その後釣ったクリーチャーをアンタップできるというテクニックもあるため利点が少し多い。
リアニメイトプランを取った場合はもう土地を使わないので概ねはパワーが上がる《Dance of the Dead》を優先していいが、《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を釣った場合にのみ将来的にダメージに対して無敵の1/1が爆誕してしまう(死んで釣り直してパワーがリセットされた方が嬉しい)ので、これを気にするなら《動く死体/Animate Dead》の方がいいかと思われる。
なので《Dance of the Dead》3枚、《動く死体/Animate Dead》3枚みたいなのが一番いいかも。
相手のターンに決める想定は今の所ないので、《ネクロマンシー/Necromancy》は必要ない。
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以下、体感だが相性など。
・各コンボデッキ
お互い様運動会。手札破壊以外ではまず妨害できないので引かれたら諦めだが、こちらも比較的成立が早いコンボであるため言うほど厳しい場面はない(はず)
・オース
「大変だ!《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》のせいでどう考えても相手がライブラリーアウトしない気がする!」
そう、勘のいい方は妙なカードがメインデッキに入っていることに気付いていたかもしれないが、勝ち手段が《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》なので普通は《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》があると本来ならば絶対勝てない。
赤マナが出る構成で《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》ルートならそちらが確実だが、今回は黒単なためそれも叶わない。
だが、こんなこともあろうかとメインに《棺の追放/Coffin Purge》を用意してある。
挙動について補足しておくと、無限マナ状態で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を起動して《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》がめくれた場合ライブラリーが修復されてまた起動し直さなければいけない。
「どうせ無限なんだしまたやればいいんじゃね?」と思われるかもしれないが、「最後の1枚(2~3枚)に《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》が残るようになるまで起動する」ように数字を調整するのは不可能だ。
※無限ループもルール上厳密には回数を指定する必要があるため、今回の場合《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》だけが残るならばそのための回数を明示しなければいけない。
そこで《棺の追放/Coffin Purge》の出番。
まず無限マナ状態で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を相手に起動中に《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》がめくれたら、その誘発にスタックし自分に何回か起動して《棺の追放/Coffin Purge》を墓地に置き《棺の追放/Coffin Purge》をフラッシュバック、《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》を追放する。
するとその時点で墓地にあるカードはライブラリーに戻ってしまうが、もう一度いっぱい起動すれば今度こそ間違いなくライブラリーが吹き飛んで勝負ありだ。
念のため2枚用意してみたが、相手に3枚以上《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》が入っていたら潔く負けを認めた方がいいかもしれない。
・アグロ
こんなこともあろうかと(2回目)《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》《共生のワーム/Symbiotic Wurm》も用意してある。
初手に《納墓/Entomb》《動く死体/Animate Dead》で一発KOなのでアグロ相手はかなり分がいいと思われる。
後手で《納墓/Entomb》+釣りパーツでキープして相手が1ターン目《モグの狂信者/Mogg Fanatic》とかならコンボには行かず迷わず《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を釣りに行くべき。最強なのでほっといたら勝つ。
・ティンカー
手札破壊と《無のロッド/Null Rod》。それ以上なし。コンボで勝つ割合が多いはず。
・コントロール
《ゾンビの横行/Zombie Infestation》が熱い。手札破壊を通して頑張って設置する。
コンボ勝ちは少し難しいので無理して狙わなくてもいい。コントロール側の対処手段によっては決めに行ってもいい。
サイド後は《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》で攻め手を増やそう。
また除去持ちのコントロール相手には《共生のワーム/Symbiotic Wurm》が強い。《剣を鍬に/Swords to Plowshares》があると思ったら釣ってすぐに優先権を渡さず《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をフラッシュバックしよう。
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7/26(日)晴れる屋秋葉原店の勝ち抜きミドルスクールに参加。
1回戦:ノワール×◯◯
1戦目:1マリガン後《ゾンビの横行/Zombie Infestation》《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》でキープしたら《強迫/Duress》を喰らい《沼/Swamp》とよくわからないゴブリンが残って負け。
2戦目:2マリガンして微妙な感じではあったが、黒相手は《共生のワーム/Symbiotic Wurm》無双。墓地対策を引かれるのが少し遅かったのもあって押し切り。
3戦目:《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》で《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が落ちるラッキー後、フルタップに対してコンボ決めて勝ち。
2回戦:スリヴァー××
1戦目:色の都合上《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を警戒して《ゾンビの横行/Zombie Infestation》プランで行ったら《有翼スリヴァー/Winged Sliver》《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》どっちもあって負け。
2戦目:やはり《有翼スリヴァー/Winged Sliver》《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》に負け。このデッキもしかして空中スカスカなんじゃ…。
3回戦:ドラゴンリアニメイト◯×◯
1戦目:相手の《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing》を《動く死体/Animate Dead》できたため、5点ずつ殴って勝ち。
2戦目:ぶっ放しで《生き埋め/Buried Alive》したら何故かこっちがゴージャーコンボ食らって死んだんですけど???(素人)
3戦目:最速《共生のワーム/Symbiotic Wurm》釣り。このデッキ…もしかして普通のリアニメイトなんじゃ…。
結果:2-1
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結論:《ゾンビの横行/Zombie Infestation》は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》ではない(当たり前)
最中にマリガンしていて感じたことだが、やはりプランによっては余計なパーツがかなり多く、前に使っていた黒緑リアニメイトと比較した時に初手として許せる手札のパターンがかなり少ない。《ゾンビの横行/Zombie Infestation》無い時の《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》溜まるのやばくない?めっちゃ入ってるのに《ゾンビの横行/Zombie Infestation》としか噛まないので4は多いなと感じた。
瞬殺コンボだけあってパワーはあるものの、ワールドゴージャーに関してはハイブリッドでなく純正で作りサイドボードで補う形の方が良さそうだ。
で、それについてもサイドボードのリターンを高くするならプランが比較的潤沢な黒緑リアニメイトの方がいいんじゃないかなと。
瞬殺コンボのリターン≒超有利になるコンボのリターンくらいの印象、要するに決まって今すぐじゃなくてもいつか勝つなら正直どっちでもいいので安定するならコンボの内容は瞬殺でなくてもよい。安定感の方が圧倒的に大事。
ちなみに僕の求めていたタルモツイン感は皆無だったので、モダンの《欠片の双子/Splinter Twin》を早く解禁してほしいと思った(無関係)
できれば《オパールのモックス/Mox Opal》もお願いします。
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※これだけだとあれだしまつがんのクソデッキ記事のパクりなので普通(?)のことも書きます。
以前から使っていた黒単コントロールを少し調整しました。
4《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》
4《堕落/Corrupt》
4《強迫/Duress》
4《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》
4《無垢の血/Innocent Blood》
3《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《もぎとり/Mutilate》
3《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
3《悪魔の布告/Diabolic Edict》
1《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1《魔性の教示者/Diabolic Tutor》
1《消えないこだま/Haunting Echoes》
23《沼/Swamp》
2《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
4《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》
4《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
4《無のロッド/Null Rod》
2《サーボの網/Tsabo’s Web》
1《苦痛の命令/Decree of Pain》
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・《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》は何枚?
被った分だけ《沼/Swamp》と《稲妻/Lightning Bolt》に化けるので個人的には絶対4だと考えている。
前回も書いたが、1ゲーム目は必ず長めのゲームをしなければならないため不要牌が溜まる可能性がかなり高く、中には《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》を貼りにくいマッチもあるため回転剤としての重要。
メインデッキ内の勝ち手段がもう少し多い場合は無理に4枚は必要ないかも。《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》メインだったりとか、そもそもの話結構クリーチャー入ってる場合とか。
・《堕落/Corrupt》or《生命吸収/Drain Life》?
両方入れた時にどっちを多くするかが難しいケースだと思う。
アップキープの《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》ループで見つける前提なら《堕落/Corrupt》で、もし《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》なしのアリーナドレイン型なら《生命吸収/Drain Life》の方が良さげ。
前者はアップキープ中の回転でマナを使ってしまうため《生命吸収/Drain Life》が最大威力にならず、後者は序盤を凌ぐ材料として(X=2くらいで撃つ)《生命吸収/Drain Life》が必要になる。
《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》があったとしても《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》を挟む前提なら《堕落/Corrupt》の方が撃ちやすくて良い。
バーン相手などに小回りを効かせたいのなら《生命吸収/Drain Life》。
僕の場合は既に除去がまあまあ多い+《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》あるので《堕落/Corrupt》のみにしている。
・《悪魔の布告/Diabolic Edict》or《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》?
これも前回書いたとおりフラッシュバックする頃には勝っている(勝ちの場になっている)ことが多いので、《樹上の村/Treetop Village》耐性のある《悪魔の布告/Diabolic Edict》が優位なことが多い。かも。
《獣群の呼び声/Call of the Herd》に押し負けるのが嫌で1枚だけ《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》にしたけど、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》あるし大丈夫なんじゃなかろうか。
あとはまあ掘り下げると《被覆/Envelop》されないとかそういう差もあるし《悪魔の布告/Diabolic Edict》4枚でもいい気がする。
・《消えないこだま/Haunting Echoes》いらない疑惑
決め技としては最強クラスに強いものの勝ち手段として使わないことが多い。この前は1回も撃たなかった。
これが効果を発揮するのは無限ライフや《物語の円/Story Circle》を決められて物理的にライフで勝てなくなった時、またミラーマッチなどのように勝ち手段が4枚搭載の少数の呪文である相手・もしくはバーンなど。
要するに単体では使わず消耗戦を有利にするカードなため、比較的スピーディーなフィールドであれば必要ないケースが多くなりがち。
いずれは抜くかサイドボードに落とそうと思う。
・《無のロッド/Null Rod》
《修繕/Tinker》の解禁を受けて、とりあえず恐怖から4枚入れた。
その他《呪われた巻物/Cursed Scroll》対策でバーンにも置けるので思った以上に使える範囲は広い。
・《サーボの網/Tsabo’s Web》
めっちゃ強い。愛用不可避。
令和の世ながら今月の1000枚買え枠。
せいぜい《リシャーダの港/Rishadan Port》《樹上の村/Treetop Village》止める程度やなと思ってたら《対立/Opposition》デッキ相手に《リスの巣/Squirrel Nest》を止めた挙げ句《からみつく鉄線/Tangle Wire》でタップできるというおまけつき。
効果的にとんでもないというわけではないが、ドロー付いてるしスカっても何も損しないため入れ得な気がする。
なんなら枠が無ければ61枚目として足してもいい。
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そんなかんじでーす(^o^)
ミドルスクール最新鋭(カードプール最終更新2003年)のデッキとして黒単コントロールを開発(発掘)した辻くん。
最近黒単で出た大会の成績が思っていたより良くて調子に乗っていたが、ゲームを反芻してみた結果
「アグロデッキに《からみつく鉄線/Tangle Wire》を食らって処刑」
「《たい肥/Compost》を3枚貼られる」
「ポロッと出た《適者生存/Survival of the Fittest》に負ける」
などなど、デッキの構造的に改善が難しいマッチが多いことに気付いた。最近ずっと使っていて少しメタられている可能性もある。
ここは何か革新的なデッキの発想が必要だ。
ミドルスクールはカードプールの限界があるとはいえ、その限界を試した人はまだいないと思う。
そんなわけで限界を目指して今日も街へ繰り出すのであった。
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僕は心から男子なので、戦うなら両手に武器を持っていた方が強いと思っている。
昔話になるが、かつて《欠片の双子/Splinter Twin》が使えた頃のモダンには、《欠片の双子/Splinter Twin》デッキ※1の分類の上で純正の青赤タイプの他に「タルモツイン」というタイプがあった。
このデッキはコンボデッキでありながら直球のクロックとして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》※2が採用されていて、純正の青赤でたまにある「コンボ決めそうな圧をかけつつ《やっかい児/Pestermite》で殴って《稲妻/Lightning Bolt》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で削って勝つ」を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で更に分かりやすくした形だ。
※1:《欠片の双子/Splinter Twin》を《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》や《やっかい児/Pestermite》などの場に出た時何かをアンタップするクリーチャーに付けると速攻持ちのコピートークンが無限に作れる。かつてはスタンダードでも使えたコンボでありつつ、ローテーション落ち後にモダンでも活躍。行き過ぎたせいか現在のモダンでは《欠片の双子/Splinter Twin》は禁止されている。《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》で代用することで少し重いものの同様のシステムの再現は可能。
※2:今のモダンプレイヤー的には少し違和感があるかもしれないが、《致命的な一押し/Fatal Push》が無かったので《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はそこそこ死ににくいクリーチャーだった。
瞬殺コンボと中期的アグロの両立。
一貫性という点においては相反するものの、それが大成した時のリターンは非常に大きなものになるだろう。
それぞれのプランのリターンの大小(即死コンボなのかゆっくり勝つコンボなのか、あるいはビートダウンなのか)によっては当然相手のサイドボード後の対応も変わってくるし、何より15枚の制約の中では限界がある。
特にこのフォーマット―――ミドルスクールにおいてはサイドボードをしっかり取らないと相性差が改善されにくいマッチが多く、またメタが非常に見えにくい一面も相まってサイドボードの作り方に苦心したプレイヤーも多いのではないだろうか。
そういった部分においては一定の奇襲効果も見込めるだろう。
現在ある・ありそうなデッキで理屈上近いなと感じたのは《変異種/Morphling》入りのTrix※3。
ただ個人的な見解としては、ミドルスクールのデッキにありがちなサイド後が弱いという弱点を克服しにくい・《変異種/Morphling》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の位置に収めるには重いという2点が怪しい。
このデッキについては他のコンボデッキと明らかに違う点として「充分な手札(《意志の力/Force of Will》など)を抱えた状態でコンボをスタートすることも比較的容易」なため、2プランというのも少しやりすぎ感がある。
※3:《Illusions of Grandeur》を相手に《寄付/Donate》することによって累加アップキープが払えなくなった相手に20点失わせて勝つコンボ。種類としては《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》の恩恵を最大限受けられる青単・《ネクロポーテンス/Necropotence》で払ったライフを《Illusions of Grandeur》で補充できる青黒など様々だが、《変異種/Morphling》が入っているタイプは青単もしくは青赤(《紅蓮破/Pyroblast》などのため)。青黒については《暗黒の儀式/Dark Ritual》等が禁止されているため現役時代のそれよりも一気加速が難しくなっている。
なんとか「すごく軽いコンボ」「すごく軽いクロック」を両立できないだろうか。
前者は満たせそうではあるものの、ミドルスクールは瞬殺コンボは数多くあれどクロックをそこに組み込めるデッキは限られているような。
そう思い自分の過去に作ったデッキを見返していた時、ふとあることに気付く。
「クロック部分がコンボに一枚噛んでたら最強なんじゃね?」
要するに、極端な話《やっかい児/Pestermite》ポジションのクリーチャーが殴っていればベストなのだ。
といっても《やっかい児/Pestermite》ですら2/1なので、欲を言えば《タルモゴイフ/Tarmogoyf》サイズのパワー3~4くらいは欲しい。
といっても、当然この業界の2マナパワー3(以上)はろくな奴が居ない。《アルビノ・トロール/Albino Troll》とかいかにも「俺《タルモゴイフ/Tarmogoyf》です」みたいな顔をしている気がするが当然赤の他人である。
もしくはパワー3とは行かないまでも複数用意する術があれば《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の代替品になる。《未練ある魂/Lingering Souls》のようなものがあれば。
またコンボデッキの弱点として、揃える場所が手札になりがちなため黒いデッキに対して一定の脆さがある。
手札で2枚コンボを揃えようとすると黒いデッキに手札破壊の驚異に晒されるためだ。《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》が使えるこの環境なら尚更のこと、《強迫/Duress》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》は標準装備されているだろう。
コンボ成立マナが揃う直前の《強迫/Duress》は最も厳しい選択肢だ。
そこまで考えて、とあるカードの存在に思考が届いた。
パワーこそ《タルモゴイフ/Tarmogoyf》ではないが、威力は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》並で。
完全なコンボの助長でもないが、成立のサポートになる。
また前述の手札破壊への耐性への回答は二つ。
一つは手札破壊を超えるサーチやドローを搭載すること。
そして二つ目、コンボを揃える場所を変えればいいのだ。
故に。
コンボは墓地で揃えることにした。
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4《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
2《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
2《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》
4《納墓/Entomb》
4《動く死体/Animate Dead》
1《Dance of the Dead》
1《ネクロマンシー/Necromancy》
1《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》
1《共生のワーム/Symbiotic Wurm》
4《生き埋め/Buried Alive》
4《強迫/Duress》
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4《ゾンビの横行/Zombie Infestation》
2《棺の追放/Coffin Purge》
22《沼/Swamp》
4《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》
4《無のロッド/Null Rod》
2《汚染/Contamination》
4《燻し/Smother》
1《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1《火薬樽/Powder Keg》
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タルモツイン(大嘘)
というわけで黒単(こいついつも黒単使ってるな)のデッキである。
なんか色々書いたけど2マナクロックならなんでも《タルモゴイフ/Tarmogoyf》になるんじゃねと思って作った。
このデッキはワールドゴージャーコンボと《ゾンビの横行/Zombie Infestation》の2軸で攻めるハイブリッドデッキである。
一応ワールドゴージャーの勝ち方の説明。
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》と《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》が墓地にある時に《動く死体/Animate Dead》or《Dance of the Dead》で《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る
→誘発で自分のパーマネントが追放されるので《動く死体/Animate Dead》が追放される
→《動く死体/Animate Dead》がなくなったので《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が死ぬ
→場を離れた時の効果が誘発し《動く死体/Animate Dead》&土地などが場に戻る
→再び《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣る
→誘発でパーマネントが追放されるが、その前に土地からマナを出しておく
→以下繰り返すと無限マナ
→最終的に戻ってきた《動く死体/Animate Dead》で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を釣って無限に起動
→相手のライブラリー消滅。相手のドローステップでWIN
このコンボの利点は成立条件が比較的軽め(《生き埋め/Buried Alive》+《動く死体/Animate Dead》の2枚コンボ)であること、これらの構成が単色でも可能なことである。
そういう意味ではTrixの構成に近いが、Trixの場合はこのコンボをドローで揃え、カウンターで成立をバックアップしていく。対してこのデッキではバックアップの要素は手札破壊のみではあるものの、サブプランの存在により別軸のプレッシャーをかけながらコンボ成立を待つことが可能だ。
今回はそのサブプランとして《ゾンビの横行/Zombie Infestation》システムを用意した。
これは《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》と組み合わせることによりトークンを出し続けることができる中期戦向けのプランだ。
また手札に来てしまった《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を処分することができるので、もちろんコンボが揃えばいつでも「行く」ことができる。
エンチャントなので除去されにくいため、クロックとして比較的安定しやすいのも特徴だ。
サイドボードには全ての《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》を黙らせるべく《無のロッド/Null Rod》を用意した。
サイドボード後もコンボプランを残した状態で戦い、基本的には全抜きしない。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》が入っている相手には普通に釣る用の2種のクリーチャーは効果が薄いためサイドアウトするのがベター。また《棺の追放/Coffin Purge》(※後述)はいつでも抜いて良い。
注意すべき点。
といってもナイトメアあるある現象だが《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が場に出た時の能力が誘発した時に《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》か《動く死体/Animate Dead》が除去されると、場に出た時の能力を解決する前に場を離れた時の能力を解決してしまう。
要するに何もかもを失ってそのうち敗北するので気をつけよう。
除去を持っていると思ったり、手札破壊などで見ている場合は《ゾンビの横行/Zombie Infestation》でゆっくり勝つのが安全だ。
ちなみに《ネクロマンシー/Necromancy》が入っているのは《Dance of the Dead》が買えなかったからである。どこにも在庫なかったんです…。
《Dance of the Dead》はパワーが上がるのはもちろんのこと、地味な作用として《からみつく鉄線/Tangle Wire》を喰らった時に誘発解決前にマナを浮かせてから全てをタップ、その後釣ったクリーチャーをアンタップできるというテクニックもあるため利点が少し多い。
リアニメイトプランを取った場合はもう土地を使わないので概ねはパワーが上がる《Dance of the Dead》を優先していいが、《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を釣った場合にのみ将来的にダメージに対して無敵の1/1が爆誕してしまう(死んで釣り直してパワーがリセットされた方が嬉しい)ので、これを気にするなら《動く死体/Animate Dead》の方がいいかと思われる。
なので《Dance of the Dead》3枚、《動く死体/Animate Dead》3枚みたいなのが一番いいかも。
相手のターンに決める想定は今の所ないので、《ネクロマンシー/Necromancy》は必要ない。
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以下、体感だが相性など。
・各コンボデッキ
お互い様運動会。手札破壊以外ではまず妨害できないので引かれたら諦めだが、こちらも比較的成立が早いコンボであるため言うほど厳しい場面はない(はず)
・オース
「大変だ!《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》のせいでどう考えても相手がライブラリーアウトしない気がする!」
そう、勘のいい方は妙なカードがメインデッキに入っていることに気付いていたかもしれないが、勝ち手段が《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》なので普通は《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》があると本来ならば絶対勝てない。
赤マナが出る構成で《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》ルートならそちらが確実だが、今回は黒単なためそれも叶わない。
だが、こんなこともあろうかとメインに《棺の追放/Coffin Purge》を用意してある。
挙動について補足しておくと、無限マナ状態で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を起動して《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》がめくれた場合ライブラリーが修復されてまた起動し直さなければいけない。
「どうせ無限なんだしまたやればいいんじゃね?」と思われるかもしれないが、「最後の1枚(2~3枚)に《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》が残るようになるまで起動する」ように数字を調整するのは不可能だ。
※無限ループもルール上厳密には回数を指定する必要があるため、今回の場合《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》だけが残るならばそのための回数を明示しなければいけない。
そこで《棺の追放/Coffin Purge》の出番。
まず無限マナ状態で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》を相手に起動中に《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》がめくれたら、その誘発にスタックし自分に何回か起動して《棺の追放/Coffin Purge》を墓地に置き《棺の追放/Coffin Purge》をフラッシュバック、《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》を追放する。
するとその時点で墓地にあるカードはライブラリーに戻ってしまうが、もう一度いっぱい起動すれば今度こそ間違いなくライブラリーが吹き飛んで勝負ありだ。
念のため2枚用意してみたが、相手に3枚以上《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》が入っていたら潔く負けを認めた方がいいかもしれない。
・アグロ
こんなこともあろうかと(2回目)《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》《共生のワーム/Symbiotic Wurm》も用意してある。
初手に《納墓/Entomb》《動く死体/Animate Dead》で一発KOなのでアグロ相手はかなり分がいいと思われる。
後手で《納墓/Entomb》+釣りパーツでキープして相手が1ターン目《モグの狂信者/Mogg Fanatic》とかならコンボには行かず迷わず《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を釣りに行くべき。最強なのでほっといたら勝つ。
・ティンカー
手札破壊と《無のロッド/Null Rod》。それ以上なし。コンボで勝つ割合が多いはず。
・コントロール
《ゾンビの横行/Zombie Infestation》が熱い。手札破壊を通して頑張って設置する。
コンボ勝ちは少し難しいので無理して狙わなくてもいい。コントロール側の対処手段によっては決めに行ってもいい。
サイド後は《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》で攻め手を増やそう。
また除去持ちのコントロール相手には《共生のワーム/Symbiotic Wurm》が強い。《剣を鍬に/Swords to Plowshares》があると思ったら釣ってすぐに優先権を渡さず《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をフラッシュバックしよう。
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7/26(日)晴れる屋秋葉原店の勝ち抜きミドルスクールに参加。
1回戦:ノワール×◯◯
1戦目:1マリガン後《ゾンビの横行/Zombie Infestation》《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》でキープしたら《強迫/Duress》を喰らい《沼/Swamp》とよくわからないゴブリンが残って負け。
2戦目:2マリガンして微妙な感じではあったが、黒相手は《共生のワーム/Symbiotic Wurm》無双。墓地対策を引かれるのが少し遅かったのもあって押し切り。
3戦目:《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》で《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》が落ちるラッキー後、フルタップに対してコンボ決めて勝ち。
2回戦:スリヴァー××
1戦目:色の都合上《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を警戒して《ゾンビの横行/Zombie Infestation》プランで行ったら《有翼スリヴァー/Winged Sliver》《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》どっちもあって負け。
2戦目:やはり《有翼スリヴァー/Winged Sliver》《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》に負け。このデッキもしかして空中スカスカなんじゃ…。
3回戦:ドラゴンリアニメイト◯×◯
1戦目:相手の《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing》を《動く死体/Animate Dead》できたため、5点ずつ殴って勝ち。
2戦目:ぶっ放しで《生き埋め/Buried Alive》したら何故かこっちがゴージャーコンボ食らって死んだんですけど???(素人)
3戦目:最速《共生のワーム/Symbiotic Wurm》釣り。このデッキ…もしかして普通のリアニメイトなんじゃ…。
結果:2-1
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結論:《ゾンビの横行/Zombie Infestation》は《タルモゴイフ/Tarmogoyf》ではない(当たり前)
最中にマリガンしていて感じたことだが、やはりプランによっては余計なパーツがかなり多く、前に使っていた黒緑リアニメイトと比較した時に初手として許せる手札のパターンがかなり少ない。《ゾンビの横行/Zombie Infestation》無い時の《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》溜まるのやばくない?めっちゃ入ってるのに《ゾンビの横行/Zombie Infestation》としか噛まないので4は多いなと感じた。
瞬殺コンボだけあってパワーはあるものの、ワールドゴージャーに関してはハイブリッドでなく純正で作りサイドボードで補う形の方が良さそうだ。
で、それについてもサイドボードのリターンを高くするならプランが比較的潤沢な黒緑リアニメイトの方がいいんじゃないかなと。
瞬殺コンボのリターン≒超有利になるコンボのリターンくらいの印象、要するに決まって今すぐじゃなくてもいつか勝つなら正直どっちでもいいので安定するならコンボの内容は瞬殺でなくてもよい。安定感の方が圧倒的に大事。
ちなみに僕の求めていたタルモツイン感は皆無だったので、モダンの《欠片の双子/Splinter Twin》を早く解禁してほしいと思った(無関係)
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※これだけだとあれだし
以前から使っていた黒単コントロールを少し調整しました。
4《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》
4《堕落/Corrupt》
4《強迫/Duress》
4《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》
4《無垢の血/Innocent Blood》
3《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3《もぎとり/Mutilate》
3《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
3《悪魔の布告/Diabolic Edict》
1《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1《魔性の教示者/Diabolic Tutor》
1《消えないこだま/Haunting Echoes》
23《沼/Swamp》
2《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
4《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》
4《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
4《無のロッド/Null Rod》
2《サーボの網/Tsabo’s Web》
1《苦痛の命令/Decree of Pain》
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・《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》は何枚?
被った分だけ《沼/Swamp》と《稲妻/Lightning Bolt》に化けるので個人的には絶対4だと考えている。
前回も書いたが、1ゲーム目は必ず長めのゲームをしなければならないため不要牌が溜まる可能性がかなり高く、中には《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》を貼りにくいマッチもあるため回転剤としての重要。
メインデッキ内の勝ち手段がもう少し多い場合は無理に4枚は必要ないかも。《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》メインだったりとか、そもそもの話結構クリーチャー入ってる場合とか。
・《堕落/Corrupt》or《生命吸収/Drain Life》?
両方入れた時にどっちを多くするかが難しいケースだと思う。
アップキープの《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》ループで見つける前提なら《堕落/Corrupt》で、もし《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》なしのアリーナドレイン型なら《生命吸収/Drain Life》の方が良さげ。
前者はアップキープ中の回転でマナを使ってしまうため《生命吸収/Drain Life》が最大威力にならず、後者は序盤を凌ぐ材料として(X=2くらいで撃つ)《生命吸収/Drain Life》が必要になる。
《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》があったとしても《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》を挟む前提なら《堕落/Corrupt》の方が撃ちやすくて良い。
バーン相手などに小回りを効かせたいのなら《生命吸収/Drain Life》。
僕の場合は既に除去がまあまあ多い+《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》あるので《堕落/Corrupt》のみにしている。
・《悪魔の布告/Diabolic Edict》or《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》?
これも前回書いたとおりフラッシュバックする頃には勝っている(勝ちの場になっている)ことが多いので、《樹上の村/Treetop Village》耐性のある《悪魔の布告/Diabolic Edict》が優位なことが多い。かも。
《獣群の呼び声/Call of the Herd》に押し負けるのが嫌で1枚だけ《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》にしたけど、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》あるし大丈夫なんじゃなかろうか。
あとはまあ掘り下げると《被覆/Envelop》されないとかそういう差もあるし《悪魔の布告/Diabolic Edict》4枚でもいい気がする。
・《消えないこだま/Haunting Echoes》いらない疑惑
決め技としては最強クラスに強いものの勝ち手段として使わないことが多い。この前は1回も撃たなかった。
これが効果を発揮するのは無限ライフや《物語の円/Story Circle》を決められて物理的にライフで勝てなくなった時、またミラーマッチなどのように勝ち手段が4枚搭載の少数の呪文である相手・もしくはバーンなど。
要するに単体では使わず消耗戦を有利にするカードなため、比較的スピーディーなフィールドであれば必要ないケースが多くなりがち。
いずれは抜くかサイドボードに落とそうと思う。
・《無のロッド/Null Rod》
《修繕/Tinker》の解禁を受けて、とりあえず恐怖から4枚入れた。
その他《呪われた巻物/Cursed Scroll》対策でバーンにも置けるので思った以上に使える範囲は広い。
・《サーボの網/Tsabo’s Web》
めっちゃ強い。愛用不可避。
令和の世ながら今月の1000枚買え枠。
せいぜい《リシャーダの港/Rishadan Port》《樹上の村/Treetop Village》止める程度やなと思ってたら《対立/Opposition》デッキ相手に《リスの巣/Squirrel Nest》を止めた挙げ句《からみつく鉄線/Tangle Wire》でタップできるというおまけつき。
効果的にとんでもないというわけではないが、ドロー付いてるしスカっても何も損しないため入れ得な気がする。
なんなら枠が無ければ61枚目として足してもいい。
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そんなかんじでーす(^o^)
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